愛と幸せの暮らしに

自然のままで 

狭く暗く、囲われたキッチンの壁を思い切って取り払い、リビングの一角として取り込みました。その際天井も撤去し、吹き抜けへと変更。現れた構造材はできるだけ活かし、自然観が溢れる明るく開放的な空間になりました。
また、内装制限があるためガスコンロはIHに変更しています。

当初は中央の柱は石膏ボードで20cmほど太くして壁紙で仕上げる計画でした。が、工事中でてきた柱を見たご主人が「これ、このままでいきたいですねぇ」と譲らず、柱は大工さんが磨き直し、塗装屋さんがオイルで仕上げ柱をそのまま見せる方向に…。その柱に取付けを予定していたリモコン機器やスイッチ、コンセント類も全て移設しました。
工事中のバタバタの変更でしたが、何とかご要望に沿えるよう!チームの力を総動員しました。

吹き抜けの天井は、白いクロス仕上げでの計画でした。が、「これ、白だとインパクト弱いですねぇ」という工事中の担当者のひらめきで急遽変更。木目調のクロスで遊びました。
高所で勾配天井のため、クロス屋さんの柄合わせが大変で…「無理です」と何度も担当者に連絡が入りましたが、その都度「貼ってくださいね♪」と、担当者は譲らなかったとのこと。

キッチンの取替えは高額になるため、今回元々のキッチンをそのまま使用することに。そこでご主人がご自分でシートや木材を貼られてDIY。黄色のキッチンが空間と調和するシックな木目調に変わりました。取っ手までご自分で取替えされて…。
「あまりにもキッチンの仕上がりが良すぎるので、肝心の当社のリフォーム箇所が霞んで見えますのでご勘弁いただきたいです」(by.担当松尾)

今回の一番の目的、夫婦お2人で並んで調理や配膳ができるよう計画した対面のカウンターです。カウンターは聞いて驚き、なんとご主人のお手製!

「あまりご主人の腕が良すぎると、当社のリフォーム箇所が薄まりますので…程々にしていただきたいです」(by.担当松尾)

事前に平面図でどこにどのサイズの家具を置くか計画し、ご家族の動線も入念に確認。スイッチの位置、コンセントの位置など何度も打合せを重ねました。

ロフト部分も壁や天井のクロスを張り替えより明るい空間に。どんな使い方にするか考えるだけでワクワクしますね。先日担当者が伺った際には、ご主人のごろ寝スペースになっておりましたが…

出てきた金物も基本的にはむき出し、あるがままです。
火打ちという斜めの梁がありますが、当初天井を解体した際に出てきたのは金属製の火打ち金物でした。そこで大工さんと打合せをした上で、木製に取替。部屋全体の統一感が出ました。見た目は可愛いですが重要な構造材です。

リフォーム後、家具を置く前の状態です。床暖房があるため、フローリングは床暖房に対応した薄いものを上から重ね貼りにて対応しました。吹き抜けにすると部屋の容積もかなり増えるため、冷暖房効率や空気の循環の面からも天井のシーリングファンは必須です。

キッチン側からリビング側を望んで。在来工法の木造の軸組みの架構は、現し(あらわし)にすると凛として迫力が出ます。これぞ機能美です。担当者曰く、「建築に係る先人達の、古来からの英知の結集!美しい…」

今回購入にあたり、外装も一新。屋根、外壁、防水と丁寧に仕上げましたので、安心してこれから末永くお住まいいただけます。
色はかなり悩みましたが、ブラックとブラウンを基調とした落ち着いた外観に。小さいサンプルでは想像が難しいので、近くの住宅地へ行き、この家の色が良いですね!という打合せ方法をとりました。

今回のような改修計画は、2Dの平面図や立面図だけでは打合せが困難です。
そこで3Dの図面を駆使し、お客様にもイメージを掴んでいただけるように努めました。この図面があれば各職人さんとの打ち合わせもスムーズです。

兵庫県D様の事例紹介

今回D様が購入されたのは、牧場近くの一戸建て。環境、広さ共にGoodでしたが、唯一気になったのは壁で囲われたキッチン室です。並んで料理をしたいご夫婦にとっては狭く、何とかなりませんかというのがスタートでした。

当初は簡単に壁を抜く程度で考えておりましたが、打合せを重ねるうちに…。
結果、明るく思い切りの良いご夫婦をそのまま表したような、ダイナミックな仕上がりになりました。

リフォームのきっかけ
  • 中古物件購入に伴うリフォーム
リフォーム箇所
リビング
キッチン
外壁・屋根
費用
320万円
種別
一戸建て
築年数
18年
間取り
4LDK
工事面積
30㎡
工期
25日間
所在地
兵庫県
ご家族構成
ご夫婦+子ども1人+ペット
Before
After

メインとなった2階部分の間取り。閉鎖的だったキッチンの壁を取り払い抜け感が気持ちいいい間取りへ変更しました。

リフォーム体験談

リフォームをするきっかけのお話から、リフォーム中のこと、そして住んでみた実際のところ。
リフォーム後のお客様をご訪問し、たっぷりとお話を伺いました。

お客様の感想

2人の希望をしっかりと聞いていただき、なおかつ全て叶えていただき、200点の家が完成したと思っております。
松尾さんと3人で考え作り上げた家だと思いますし、完成するまでのワクワク、完成を見た時の感動は忘れることはないと思います。
綺麗なまま大事に住み続けたいですし、たくさんの人を招いて楽しい家ライフを送りたいです。本当に素敵な担当さんに出会えました。
今後も1度きりではない関係を続けていきたいです。ありがとうございました!

担当者のコメント
自然のままで

キッチンの壁と天井を取り払い、
…と、一言で言えば以上なのですが、今回本当に大変なスケジュールでのリフォームでした。
実際に壁や天井を破るまではどんな状態の構造が出てくるかわかりません。きれいなのか、細いのか太のか、どれだけあるのか、色は?そもそも壁を抜けるかどうかも…!?

今回売主様が引渡しまで居住されていたため、予め穴を開けるわけにもいかず。かといって引越し後に穴を開けてそこからリフォームの計画を考えていたら、工事と入居は大分先になってしまいます。引越し後にすぐに解体し、強引に進めていかないといけません。
事前に図面と想像であらゆる事態を想定し…最後は出たとこ勝負!

D様も、あるがままできたものを愛しますよ、というスタンスの自然体なご夫婦で、結果としては大満足。
後からお伺いしたら、着工まではとても不安だったとのこと。当然だと思います。信頼してお任せいただけたこと、大変感謝しております。

工事中にはD様にも何度も足を運んでいただいて、当社リフォームチームも交え一緒に考えて作り上げたお住まいです。大変でしたが、楽しくリフォームできましたね。

リフォーム神戸 松尾 孝行
Before After
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After
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