愛と幸せの暮らしに

フランス映画『太陽がいっぱい』
フランス映画『太陽がいっぱい』

天井は高さを出すためにコンクリートあらわし、壁はペンキを塗装しました。床はオークの無垢フローリングを張っています。元はフランスのアパートで使われていたテラスに出るための両開きの格子扉をリビングと寝室の間に設置しました。正面の大きなドアは一見広いお部屋に続きそうですが、物入の扉です。また、天井の照明はアンティークもの。明かりを灯すと明るくなるのは当たり前ですが天井に繊細な模様が浮かびあがり独特の雰囲気を醸し出します。実際にこの空間を体感すると実感のできる、何とも言えない心地良さがあるお部屋です。

このお部屋のポイントの一つが窓サッシです。スチール製のサッシを黒く塗装する事が出来たからこそ、このお部屋はこの仕上がりになったのだと思います。天然素材の床や柔らかい色調の塗装仕上げの壁、その床壁を引き立たせる「あらわし天井」も、もしこの窓サッシがアルミ製でただのアルミ色だったら違和感を感じたかもしれません。

キッチンとリビングダイニングの間に設置したL型独立壁は、キッチンの目隠しや冷蔵庫の背面を隠す目的で作りました。私の思い付きで作ってしまったものですが、I様には大好評をいただきました。

バスと洗面を同一の空間にまとめました。もともと在来浴室をユニットバスにしてあったバスルームですが、それを解体し、さらに空間を広げるためにトイレとの境の間仕切り壁も解体し在来工法にて作り直しました。防水層を作り直し出来上がった浴室は、ドア(フランス製)、バスタブ・水栓(ドイツ製)、洗面台(スウェーデン製)、床タイル(イタリア製)、そしてそれを施工する職人は日本人…オー国際色豊かですね。

バスルームの壁は真っ白なタイル張り、床はレンガを敷き詰めました。

洗面台はIKEAのシンプルなものを設置しました。横にはトイレ側に後退させた壁分のスペースで棚を取りつけています。

トイレの壁は淡くさわやかなブルーの塗料で塗装をし、清潔感たっぷりです。ドアはアンティークのドアを取りつけましたが、あえてペンキで仕上げてレトロなそのままの風合いを残すことで、壁の色とも調和しより一層味わい深い空間となりました。
I様からは「フランス田舎風で草原の中にあるみたい!」とのお言葉をいただきました。
器具:TOTO、壁・天井:塗装仕上げ、床:タイル(テラコッタ)、便座は数少ない樹脂素材

偶然か必然か窓下と枕元のニッチ収納。枕元は玄関側でご紹介しているカウンター家具設置に伴う工夫の産物です(偶然)。窓下のニッチ収納は、実はカウンター右側に給水メーター(見えませんが)があり、左側へと配管が通っていて、それを覆うために必然的に造りました。

両開きの扉を開けるとリビングスペースに繋がっています。ベッドの足元側はオープンクローゼットとしてお使いです。

渋いステンレスの輝きとやわらかな紺色のアロマアズールの組み合わせ。床にはテラコッタタイルを敷きました。
冷蔵庫の置き場所がなくなってしまったので、キッチンの目隠しも兼ねてリビングとの間に少しだけL型独立壁をつくり冷蔵庫を置けるようにしました。
I様いわく「小さく賢くかっこ良いキッチン。暖かさも出て来て(あのガスコンロを紺にして良かった)冷蔵庫まわりの壁は、使い勝手がアートできる!」
シンクキャビネット:ステンレスオーダーメイドキッチン/TOOLBOX&IKEA、ガスキャビネット:rakueraコンフォートシリーズ/クリナップ

キッチン横の書斎スペース。サンルーム横の気持ちよいこのスペースにデスクを置きたいというI様のご希望で、書斎スペースの机の配置がまず先に決まりました。余ったスペースでキッチンをどう配置するかを苦心しました。

オークでできたアンティークドア。本物のアイアン装飾とガラスが入った扉はかなりの重さがあり、職人3人がかりで運搬設置を行いました。

工夫を凝らした玄関~廊下。玄関ドアが内開きのため、シューズBOXのスペースが取れない事から、上がり框を斜めにすることでスペースを確保しました。また、右横アートピース下にはフランスより持ち帰った家具を置きましたが、そのまま置くと廊下がせまくなってしまうため、壁に埋め込み、その結果となりの寝室のベッド枕元にニッチが出来ました。
玄関の扉はI様ご自身で塗装を施しています。イイネ‼その目の前でひと際目を引くヘルメットのような照明ですが、確かヨーロッパのいずれかの工場で昔使用されていたとか…

東京都新宿区I様の事例紹介

フランス映画『太陽がいっぱい』ではなく、不安がいっぱいのスタートでした。対象物件は築57年のヴィンテージマンションです。他のリフォーム会社との競合で、しかもデザインに定評と実績のある会社でしたが、なぜか私に白羽の矢が刺さって始まった工事です。
フランス生活が数十年のI様は、無機質感や人工的な素材を拒否されたため、床は無垢フローリングやレンガタイル、壁はペンキ塗装、天井はコンクリートあらわしにて仕上げました。ただ、床はマンションの管理規約上NGな材質を何とか承認をいただき施工したり、既存壁のクロスが剥がれずに総パテにて下地を作り塗装をしたり、コンクリートあらわしで露出する電気配線のかっこいい見せ方など悩みどころも多くありました。
また、浴室では在来工法を取り入れたり、フランス製の重いアンティークドアの取りつけなど、普段のリフォーム工事ではあまり行わないこともあり、大変な工事でしたが、結果とても落ち着く素敵な空間となりました。では、ご覧ください。

リフォームのきっかけ
  • フランスからの帰国
  • 物件購入に伴うリフォーム
リフォーム箇所
リビング
キッチン
風呂
洗面
トイレ
洋室
玄関・ドア
種別
マンション
築年数
57年
間取り
1LDK
工事面積
45.5㎡
工期
40日間
所在地
東京都
ご家族構成
ご本人
Before
After

1LDKの間取り。一見間取りは大きく変更していないように見えますが、一度スケルトン状態にしており壁の位置なども変更しています。

担当者からの
コメント
驚きが止まらない

I様と初めてお会いした時の印象は、アレ?でした。打ち合わせの段階で私の常識を覆すご要望のオンパレードで腰が引けそうになるほどでした。I様は日本より海外での生活が長く、海外滞在一週間未満しかない私の常識では、計り知れない感性と知識と才能をお持ちの方だからでした。
そんなI様が、私が担当した施工事例の中から、機能よりも質感とイメージを大切にされた方の事例をご覧になり、『藤井さんなら大丈夫だ』とおっしゃって頂き、がぜんファイトが湧き、いろいろな面での困難を乗り切ることが出来たと思っております。
最後になりますが、お仕事で海外に行かれた際に送ってくださる葉書がとても嬉しく、心より感謝しております。

リフォーム東京 藤井 保勝
Before After
Before

リビング

After

Before

リビング

After

Before

寝室

After

Before

バスルーム

After

Before

トイレ

After

Before

玄関

After

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